こんにちは!人との縁と勢いで住宅情報館の注文住宅(檜物語)を建てたスターピーです。
住宅情報館のC値が気になる方はココまでジャンプしてください。
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住宅情報館で運命の土地と敏腕営業マンに出会って契約しました。
契約後に高気密高断熱に憧れ、試行錯誤して満足の行く家づくりができました。
住宅情報館は高気密高断熱に特化したハウスメーカーではありません。
ですが、関係各位の協力によって高気密高断熱住宅に仕上がりました。
今回は住宅情報館で初めて気密測定をした結果のC値と気密の重要性について解説します。
- 高断熱と高気密がセットである理由がわかる
- 目標C値をつかめる
- 住宅情報館で実際に測定したC値がわかる
- 家を長持ちさせたければ気密処理、気密測定しよう!
- 目標C値は2.0以下、推奨1.0以下
- 住宅情報館でC値1.03にできた|すきま風感じないし快適
高断熱なのに低気密だと家が腐ります。必ず気密処理しましょう!
気密性の重要性|数年で床が抜ける?
高断熱なのに低気密だと家の寿命が短くなります。
初期の高断熱住宅では、築3年程度で床が腐って落ちるという事件があったからです。
1980年頃のことで「北海道ナミダタケ事件」と呼ばれています。
札幌市だけでも200件近い被害があったといいます。
事件の概要を大根切りでまとめ
高断熱にするために壁や床下に断熱材(グラスウール)を詰め込む
↓
室内の暖かく湿った空気と外の冷えた空気で温度差が発生する
↓
気密処理していないので壁や床、断熱材のなかで結露が発生してビショビショになる
↓
水分を栄養にしてキノコ(ナミダタケ)が発生して木材が腐る
↓
築数年で床や土台、壁が腐って住めなくなる
ナミダタケ事件をきっかけにして「高断熱と高気密」は切っても切れない関係であることがわかってきました。
事件後、高断熱・高気密住宅の第一人者である鎌田紀彦先生たちの研究によって再発は防がれてきました。
研究の結果や高断熱・高気密について詳しく知りたい方は著書「本音のエコハウス」を一読してください。
目標C値は1.0以下
※C値とは家全体のすき間を表す数値です。数字が少ないほうが高気密となります。
単位は「cm2/m2」で表しますが、本記事では省略しています。
我が家の目標C値は1.0以下でした。(本音は0.5以下ボソ)
家中の温度差が少ない、健康的な暮らしをしたかったからです。
C値1.0だと換気扇による換気とすき間からの換気(漏気)が50:50になります。
漏気が多いと床が冷たくなり、換気システムが正しく機能しません。
正しく機能しないと汚れた空気、ハウスダスト、CO2などが家の中に溜まってしまいます。
※低気密、中気密の問題点は別の記事にて解説します。
第3種換気システムは2.0以下必須、1.0以下推奨
住宅情報館では第3種換気システムが標準です。
※「Chelino」「QUAD V」「檜物語」での話です、他の商品では第1種があるかもしれません。
第3種換気システムではC値2.0以下でないと換気扇による換気がまともに機能しません。
他の壁や床、天井のすき間から換気されてしまうからです。
換気の「量」としては十分ですが、「ムラ」が問題になります。
部屋の隅などに汚れた空気が溜まってしまうからです。
C値2.0→すき間からの給気量67%
C値1.0→すき間からの給気量50%
2.0でも正直物足りないですが、最低ラインではあります。
アレルギーやハウスダストに困らず快適な暮らしには1.0以下を推奨します。
なお、第1種なら熱交換器の恩恵を最大限に受けるため、C値0.5以下が推奨されています。
すき間が大きいと第1種換気のメリットである熱交換効率が大幅に下がってしまうからです。
第1種換気で、より快適に暮らしたい方は気密性能にこだわりましょう。
住宅情報館のC値は1.86→1.03出せた
実際に我が家で気密測定した結果C値1.03が出せました。(工事中、断熱工事後)
測定当日の1回目は1.86でしたが一日中、すき間を埋めていって目標の1.0に近づけました。
実際の住み心地も快適で満足しています。
気密測定当時の様子や費用については→気密測定の費用は?住宅情報館で高気密に挑戦!
モデルハウスだと2.0
契約前に営業さんに確認したC値は「2.0」との回答でした。
モデルハウスで完成時に測定した数値です。
住宅情報館の施主で気密測定したのは私が初めてで、工事中の測定も初めてのことでした。
ですが、大工さんや現場監督、測定業者さんの頑張りもあって満足の行くC値となりました。
オプション費用なかったが、今は30万円程度?|気密測定は5万円
我が家では防湿気密シートや発泡ウレタンスプレーなどで気密処理してもらいました。
オプション費用は取られませんでした。
ですが、現在(2021年7月)打ち合わせ中の方から「オプション対応」になったとの声をいただきました。
費用は30万円程度とのことです。(建築面積や間取りによって上下すると思います)
ちなみに、気密測定自体は自分で手配して5万円でした。
私のときはオプションでなかったこともあり、C値を担保してもらいませんでした。
オプション費用を払うのですから気密施工できる大工さんにしてもらいましょう!
※C値保証はしてもらえないようです。
オプション内訳を見ると、ある程度網羅されています。
グラスウール断熱なので、大工さんの技量しだいですが、C値1.0以下は十分に望めると思います。
- 気密シート
- 気密テープ
- 気密コンセントボックスカバー
- 窓、換気口周り断熱補強(ウレタン吹き付けスプレー)
まとめ|気密測定をしてC値1.0以下を目指そう!
住宅情報館の「檜物語」は高性能断熱材を効果的に使っています。
低気密だと断熱材の性能を引き出せないばかりか住宅の寿命を縮める原因になります。
新築住宅やリフォームを考えている方は気密処理と気密測定でC値1.0以下を目指しましょう!
- 高断熱なのに低気密だと壁や床が腐る
- 気密処理、気密測定を行いC値1.0以下を目指そう
- 住宅情報館で初めて気密測定した結果1.86→1.03にできた
- 当時オプション費用はなかったが、現在はオプション対応になった?30万円程度
- オプション費用を払うのだから気密処理できる大工さんにしてもらおう
実は断熱材より大事な気密の話でした。
気密に関しては第一人者の鎌田先生の本を参考にしてください
高気密高断熱、エアコンの選定方法など総合的に勉強したい方は松尾設計室の入門書がオススメです
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